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2018年10月19日

第92回「遠征」歴史探訪会(宗像大社)に行ってきました!

去る10月7日&8日、宗像大社に「遠征」歴史探訪に出かけてきました。心配された台風25号も一足先に通過したお陰で好天に恵まれ、行武同好会長以下14名広島駅から意気揚々と新幹線に乗り込みました。
宗像大社は2017年に<「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群>として世界遺産に登録されましたが、玄界灘の沖ノ鳥にある沖津宮、(筑前)大島にある中津宮・遙拝所、本土にある辺津宮の3宮で構成されています。沖ノ島は古来「神の島」とされ、玄界灘60km沖合いの孤島で「一木、一草、一石たりともその持ち出しを禁ず」の掟が厳格に守られ、今も10日に一度の交代勤務で神職の上陸が許されるのみです。この沖ノ島を望む遙拝所が沖合10kmの大島にあって、気象条件がよければ50km先の沖ノ島が見えるそうですが、残念ながら私たちが詣でたときには見えませんでした(晴天でも気温が高いと海面にモヤがかかって見えないとのこと)。
戦後行われた3度の学術調査で8万点を超える国宝が発掘され、沖ノ島は「海の正倉院」とも呼ばれるようになり、そうした国宝の一部が辺津宮の神宝館で展示されていて、黄金の指輪などはさすがに圧巻の逸品でした。
また、にわかに脚光を浴びた古代地方豪族・宗像氏の新原・奴山古墳群や、嵐が出演したJALのテレビCMで「光の道」として一躍有名になった宮地嶽神社にも立ち寄りましたが、宮地嶽神社の参道は(太宰府天満宮の梅ヶ枝餅ならぬ)松ヶ枝餅もあって賑わいをみせていました。
夕食は明太子でも有名な博多料亭稚加榮の小倉店で豪華な玄海灘料理をいただきながら和気藹々とした宴となり、昼食でも海の幸を堪能しました。
今回の歴史探訪は、弥生後期から古墳時代・ヤマト王権へと推移する時代の、朝鮮半島(技術)とのつながり、とりわけ製鉄や農耕の技術伝播(移入)と航海祭祀の重要性を再確認できる旅となりました。(報告:郷土史文化同好会 生谷武寛)